「アリババ」を使った中国輸入での転売は、低コストではじめられる副業として人気を集めています。
しかし転売初心者の方にとって、「輸入」での転売はわからないことも多く、なんとなく面倒になって諦めてしまう方も少なからずいるのではないでしょうか。
そこで今回は、アリババを使った転売を行う上での、メリットやデメリットをまとめました。この記事を読むことでアリババを利用した転売について、より理解が深まるでしょう。
ぜひアリババでの輸入転売をはじめる前に、一度目を通して参考にしてみてください。
アリババとは
アリババは中国における最大手、「アリババグループ」が運営する、業者向けのECサイトです。
アリババグループは5340万人以上の会員数を抱えており、検索エンジン「Yahoo!中国雅虎」を買収した事実も含めて、企業の規模がとても大きいことがわかります。
アリババでの輸入転売においては、商品の仕入れを「1688.com」で行うのが一般的といわれています。というのも、アリババには「1688.com」のほかに、全世界向けのサイト「Alibaba.com」というサイトの2種類が存在しているためです。
中国輸入には『1688.com』を利用しよう
「1688.com」は工場や業者が直営で販売しており、安価で商品を仕入れることができます。一方で全世界向けのサイトであるAlibaba.comは、1688.comに比べて価格設定が少々高めです。
転売においては、いかに安く仕入れるかというのが重要なポイントとなるため、アリババでの輸入転売を行う場合は「1688.com」を利用するのがよいでしょう。
アリババを利用した輸入転売のメリット
輸入転売を行ったことがない方にとって、輸入での仕入れはイメージが湧きにくく、不安要素も多いのではないでしょうか。
しかし、輸入転売で多くのユーザーがアリババを利用するのは、ポジティブな理由があるからです。
まずはアリババを利用する「メリット」から考えてみましょう。アリババを利用するメリットとしては、主に以下のような内容が挙げられます。
- 商品価格が安い
- 小ロット数から注文が可能
- 不良品の返品・交換ができる業者が多い
商品価格が安い
中国輸入でアリババを利用する最大のメリットは、なんといっても「商品価格が安い」という点にあります。例として画像の商品を日本円に換算してみましょう。
この日のレートを調べて日本円に換算してみると、3個から49個までの注文であれば、1個あたりの値段はなんと約571円です。日本の通販サイトなら、似たような商品が2000円~3000円代で販売されていますよね。
さらに、100個以上の注文は中国の通貨にすると¥30.00です。これは日本円に換算すると1個あたり約536円となります。(本稿執筆時のレートです)
「中国輸入ならアリババでなくても安いのでは?」と疑問に思われる方もいるかもしれませんが、同じようなサイトでよく耳にする「タオバオ」などの個人向けECサイトとは違い、アリババは「業者や工場が直接出品している業者向けのECサイト」です。
そのため、他サイトよりもさらに低価格での仕入れが可能となります。
小ロット数から注文が可能
業者向けのサイトといえば、同一商品を複数注文する「ロット買い」のイメージがありますよね。アリババも例外ではなく、基本的にはほとんどの商品で最低注文数が決められています。
そこで、アリババを利用する2つめのメリットとして挙げられるのが、小ロット数からの注文が可能であるということです。
アリババには、最低注文数が2個や3個といった商品がたくさんあります。前項でご紹介したショルダーバッグであれば、3個注文をしても日本円にして約1,700円で購入ができるのです。
輸入転売では最初に少ない個数を販売し、売れ行きを確認してから大量注文といった流れが主流です。
アリババを利用することで、できるだけリスクを抑えた転売ができます。
不良品の返品・交換ができる業者が多い
中国輸入は価格が安い分、「不良品が届くのではないか」という心配もあるでしょう。不良品が届いてしまったうえに、返品や交換もできないとなると、先行きは不安になってしまいますよね。
アリババで販売されている商品は、不良品にあたってしまった場合でも、ほとんどの業者が返品や交換をしてくれます。
ただし、返品交換を行う際の送料は購入者側が負担をしなければなりません。できる限り不良品を避けるためにも、仕入れ前のリサーチは入念に行う必要があるでしょう。
アリババを利用した輸入転売のデメリット
アリババにはメリットもあれば、デメリットもあります。アリババを利用するにあたって考えられる「デメリット」は、主に以下の3つです。
- 中国の銀行口座が必要
- 悪質な業者が存在する
- 国際情勢の影響を受けることがある
とくに中国輸入がはじめての方にとって、アリババでの輸入は厳しい・面倒といったイメージもあるでしょう。しかし、対応方法を理解すればそれほど難しい内容ではありません。
早速3つのデメリットについて、詳しく確認をしていきましょう。
中国の銀行口座が必要
アリババでの輸入において、最初に躓きやすいのが「中国の銀行口座が必要」という点です。
アリババ(1688.com)では、支払いの際に「Alipay」とよばれる決済方法を利用します。中国の銀行口座は、この「Alipay」のアカウントを作成する際に必要なのです。
そのため、アリババで輸入を行う多くの利用者は、輸入代行業者を使って輸入を行います。難しく感じるかもしれませんが、流れを知るためにも、まずは一度輸入代行業者を利用して、お試しで輸入を行ってみるのがおすすめです。
悪質な業者が存在する
中国輸入で避けては通れないのが、「業者の見極め」です。
いくら商品のリサーチを行って、利益が出そうな商品だということが分かったとしても、詐欺に遭ってしまっては意味がありません。トラブルを防ぐためにも、商品だけでなく業者の評価をしっかりと見極めるのも重要です。
ここでは簡単に店舗評価の見かたを解説します。
アリババでの店舗評価は、商品ページの上部にある「店舗名」にマウスポインタを重ねることで表示されます。
「实力商家」…一定の条件を満たした優良店舗に表示される
「交易勋章」…配送までの平均日数や商品の販売数などを判断材料として、平均よりも優秀な場合に多く付与される
「回头率」…返品率
「見極め」と難しい言葉を使いましたが、安心して取引ができる業者かどうかは、評価の項目を見ることである程度見分けられますので、店舗評価のチェックは怠らずに行いましょう。
また、粗悪品を防止するといった点では、検品に対応している輸入代行業者を選ぶのもひとつの手段です。
国際情勢の影響を受けることがある
中国輸入を含め、輸入全般において思わぬ落とし穴となるのが、「国際情勢の影響」です。直近の出来事でいうと、2020年の新型コロナウィルス感染症によって、物流業界は大きな影響を受けました。
ピーク時には到着日が未定となってしまったり、滞っている物品が大量に溜まり、数か月待っても商品が届かないといったトラブルが起きたりしています。
万が一物流の混乱が起こってしまうと、輸入転売だけを収入の頼りにしている場合、収入が完全に途絶えてしまうといったことも起こりうるのです。
このように国際情勢の変化によって、税関による取り締まりが厳しくなったり、物流が滞ったりする可能性があるということは留意しておくとよいでしょう。
まとめ
アリババでの転売には大きなメリットがあり、一方で思わぬデメリットがあるのも事実です。しかし、比較的少ない資金ではじめられて、月に数十万円の利益を生み出す商品が紛れているのが、アリババの魅力ともいえます。
アリババは小ロット数からの注文が可能なのも特徴なので、一度お試しで輸入転売を体験してみてもよいのではないでしょうか。
なお、以下の記事ではアリババで転売をするための手順について、わかりやすく解説をしています。稼ぐためのコツについてもお伝えしていますので、ぜひ併せて読んでみてください。