副業で治験を検討している人必見!仕事内容やメリット・デメリット、注意点を紹介!

皆さんは「治験バイト」に対してどのようなイメージを持っていますか。

多くの人は「危ないイメージがある」「アルバイト代が高額」というイメージを持っているでしょう。しかし治験には、高額な報酬以外にもいくつものメリットや、副業でもおすすめできる理由があります。

副業で治験を行う場合、治験に係るメリットやリスクを正しく理解し、正しい知識を持つことが非常に大切です。

当記事では「治験とは何か」「治験のメリット、デメリット及び注意点は何か」を説明します。

副業による治験の稼ぎ方とは

 「治験」とは、新薬の効果や副作用などを確認するために、その薬の被験者になることを言います。

 私たちが普段病院などで処方される薬は全て、厚生労働省の承認が下りています。国が定める基準に適しているかどうかを治験の結果から判断し、その基準をクリアしたもののみを薬として使用することができるのです。

 名目上治験は「ボランティア」です。しかし謝礼金が発生するため「治験バイト」と呼ばれています。(正確には、謝礼金は給与所得ではなく雑所得である等の特徴があり、給与として受け取る「アルバイト」とは若干の違いがあります。)

 治験は危険なイメージを持っている人も多いですが、過度に怖がる必要もありません。我々が飲んでいる薬は全て治験を経てきたものです。また、新薬は人間に試される前に動物等に対して慎重に実験がされています。そして万が一、治験中に健康状態に変化が起きたら専門スタッフがすぐに対応を行うため、安全面にも最大限配慮されているのです。

 しかし、ごく稀に後遺症や死亡事故があるのも事実です。実際に2019年にも、幻覚等の症状が発生し、治験終了の数日後に亡くなったという例もあります。リスクが全くの0ではないという事を理解しましょう。

治験の仕事内容

一概に治験バイトと言っても、細かい点で異なる部分があります。

薬の種類によって対象者は異なる

薬の種類によって募集される対象者は異なってきます。

「健康体な人」という募集はもちろん、その他にも「花粉症の人」「口臭が気になる人」などのような、薬の効果にマッチした人の募集など、様々なケースがあります。

条件にマッチした新薬でないと採用されることはありません。

入院が必要な場合と通院で済む場合がある

 一概に治験と行っても入院が必要な場合と、通院で済む場合があります。

入院の場合、期間は数日のものもあれば数週間かかるものまであります。長い間家に帰れないというデメリットがある一方で、何かあった際は直ちに対応してもらえる等のメリットがあります。新薬や、治療が目的の薬の場合に多い形式です。

一方通院の場合は、自分の生活に合わせながら治験を行うことが可能というメリットがあり、サプリや美容系のジャンルが多いです。

主な仕事は「投薬をされて、安静にすること」

治験中の主な仕事は、「投薬をされて、安静にすること」です。そのため、激しい運動や外出以外は、「ゲーム」「ネットサーフィン」「読書」と何をしてても問題ありません。

しかし、入院の場合はスケジュールが決まっており、その時間は採血や診断を受ける必要があります。

副業で治験を行うメリット・デメリット

副業で治験バイトでは、いくつかのメリットとデメリットがあります。

副業で治験を行うメリット

まずは、副業で治験を行うメリットを3つ説明します。

報酬が高額である

治験のバイトは謝礼金が非常に高額な傾向にあります。治験を行う薬によって謝礼金は変わってきますが、1日あたり1万円から2万円、1週間の入院で10万円程度の報酬が期待できます。

また、通院よりも入院の方が高い傾向にある事も特徴です。

健康診断を無料で受けることができる

治験の前には、被験者として適格かどうかを確認するために健康診断が実施されます。

会社員なら受けている人は多いでしょうが、個人事業主や専業主婦では毎年受けていないという人もいるのではないでしょうか。

治験バイトでは無料で健康診断を受けることができるため、自分の体と向き合うきっかけにもなります。

社会貢献に繋がる

治験を受けることは大きな社会貢献になります。

治験は新しい薬を社会に送る役割の一端を担い、将来薬を必要とする人々を助けることができるのです。

副業で治験を行うデメリット

一方で、治験を受けるデメリットも存在します。

長期間拘束される場合がある

入院するタイプの治験バイトでは、長期間病院に拘束されます。病院から離れることができないため、暇と訴える人も多いです。

もちろん、泊まりの治験バイトは会社員の副業として行うことは難しいです。会社員の人は通院のタイプにするなど、自分のライフスタイルに合わせた治験を選択する必要があります。

副作用が発症する可能性がある

医療機関では、治験における事故が起きないように万全な体制が整っていますが、リスクが0というわけではありません。

例は少ないですが、実際に副作用を訴える人がいたケースもあります。

ほとんどのケースでは起こりませんが、治験を受けようとしている人は、リスクが0ではないという理解をすることは必須です。

副業で治験を行う注意点

上述しましたが、実際に治験で事故が起こったケースもあります。ほとんどのケースでは事故に繋がりませんが、リスクも全くの0ではないということに注意が必要です。

治験は雇用契約ではなくボランティアのため、多くの場合は開始後であってもやめることができます。もし、開始後に怖くなった場合は医師や看護師に相談しましょう。

また、「治験バイトは税金がかからない」と勘違いしている人がいますが、治験の謝礼金は「雑所得」に分類されます。給与所得ではないため、通常のアルバイトとは異なりますが、金額によっては課税所得となり得ます。

自分が年間いくらの謝礼金をもらったかを計算して、税金がかかるのか、かからないのかを判断しましょう。

まとめ

危険なイメージがある治験バイトですが、事故がないように万全な環境が整えられており、ほとんどのケースで何事もなく終了しています。

通院で行うことができる治験もあり、副業としても行うことも可能です。

高額な謝礼金以外にも複数のメリットがある一方で、「時間的な拘束」「副作用のリスク」というデメリットもあるため、治験に対する知識を深めたうえで選択を行いましょう。

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この記事を書いた人

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白沢世織

スタートアップで人事、広報、コンサル等、1人で5つの職種を担当しながら1年で6カ国を旅する敏腕マネージャー。「落ち込む時間が一番ムダ」を信条に会社員だけでなく、副業でも月収100万円を超えるゼネラリスト。